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漆の魅力

漆塗り

漆はうるおしく麗しい。先人が永い年月をかけて試行錯誤を繰り返し、育ててきた日本の伝統文化を後世に伝えたい。
今失われつつある日本の心の文化をもう一度見直してみませんか。

「漆黒の闇」という言葉にもあるように黒には限りのない世界(あるいは宇宙)があります。

漆を摺りこみ磨きを何度も繰り返すことによって漆がより強固なものになり、また使えば使うほど艶と味がでてきます。
これだけ科学が進んだ現在でさえ、化学的に製造された塗料はやはり使えば劣化します。
塗料として漆を考えた場合これ以上のものが世の中に存在するのだろうかと改めて漆のすばらしさを認識します。

使って初めてわかる、まさに日本の誇る文化の1つです。何年たっても漆を扱う難しさを感じながら、これからもこの文化を大切にしていきたいと想っております。

呂色(ろいろ)仕上げ
2-1

油の入って無い漆を塗った時は、艶はありません。
それを炭や砥石で研ぎその研ぎ足をどうずり(バフがけ)でけします。

その後、生漆(日本産のみ)を摺り込み角の粉で磨き上げます。
それをくり返す事により艶を上げていきます。
[良さ]  漆に油が入ってない為より固くなり丈夫になります。黒なら漆黒と呼ばれ、色漆などは、より深みが出てきます。

[リスク]  手間がかかります。{馬鹿塗りと呼ばれるが如く}朝から晩まで同じ事をくり返します。

花塗り3-1花塗りは、漆に少量の油をまぜ、塗っただけで艶がでる工法です。
艶も何段階にも別けられ用途に応じて使い分けております。

私は艶の無いものをおすすめします。
なぜかというと、触れれば触れるほど艶が出てくるのです。[良さ]  あたたかみがあり、わびさびの世界を感じさせます。
使うほどに時代が映り味わい、深い一品になることでしょう。

[リスク]  塗りっぱなしの為、刷毛目やチリ(乾燥時間が長い為ホコリがついてプツプツがでます。それをひとつひとつ拾います。)スプレーの方がきれいに仕上がる思いますが、それぞれ良し悪しがあります。
選ぶのは、使う人の思いです。

中村先生から一言

作品の制作にあたり、中村先生からアドバイスをいただくなど、多大なご尽力に感謝申し上げます。 以下に「作品紹介」を通して漆に対する先生の想いをご案内いたします。

 また、当ホームページ「漆芸品」の一部に、ご好意により先生の作品も紹介させていただいております。


先生の作品

先生深く潤いを持つ漆黒の艶に悠久の宇宙空間にもにた無限の探さを感じ磨き上げられた黒をベースに一点一点漆作品を制作して来ました。

この度の聖域の門の作品はカンボジアにおけるアンコールワットの遺跡をテーマに創像と幻映の世界を幻想的に表し信仰の対照である寺院の持つ造形美の素晴らしさを長い伝統を持った日本の漆で今日的に自分成りに遺跡の一部をキンマと云う技法で表わしたものです。

刀で彫り朱の漆を象嵌した作品です。

中村謙二先生の略歴

   1940 新潟県加茂市に生まれる
   1970 漆芸家 西山新次郎氏(号・翠園 旧展示家)に師事県展契励賞 2回
   1979 第18回 日本現代工芸美術展  初入選 以降連続入選
       第11回 日 展         初入選 以降20回入選
   1982 第21回 日本現代工蓑美術展  現代工芸賞
   1984 新潟県美術家連盟理事となる
   1985 日本現代工芸美術家協会会員となる  以降会員出展 17回
   1989 日展会友となる
   1990 第29回 日本現代工芸美術展  現代工芸会員賞
       第30回 日本現代工芸第30回記念秀作展出品
   1992 第31回 日本現代工芸美術展  審査員
   1995 新潟の美95出品   新潟県立美術館
   1997 新潟の工芸作家100人展出品  新潟大和デパート
   1998 第37回 日本現代工芸美術展  審査員
   1999 新潟県芸術家連盟副理事長に推薦
   2001 新潟県芸術家連盟副理事長に再任
   2002 新潟県工芸作家100人展出品  新潟大和デパート
   2003 新潟県芸術家連盟副理事長に再任
       伝統的工蓑品 (新潟漆器)地域の指定を国から受ける
   2003 新潟の作家100人展出品  万代島美術館
       加茂文化会館   個展 5回
       三条まるよしデパート  個展 3回


   現在 日展  会友
       新潟県美術家連盟  副理事長
       加茂市 市展運営委員会  委員長